第72回全日本剣道選手権大会・第63回全日本女子剣道選手権大会について
◎渡邊タイ、準優勝 全日本剣道選手権大会と全日本女子剣道選手権大会が令和6年11月3日に初めて日本武道館で同時開催された。県勢では連覇を狙う渡邊タイ六段(県警)が決勝まで勝ち進んだが、7月の世界選手権個人戦を制した近藤美洸六段(警視庁)に敗れ準優勝となった。男子は竹ノ内佑也六段(警視庁)が決勝で合屋龍六段(京都)を下して10大会ぶりとなる2度目の優勝を果たし、男女ともに東京代表が頂点に立った。 女子の渡邊は準決勝で竹中美帆(栃木)に面の1本勝ち、準々決勝でも2度優勝(第54、58回)の松本弥月六段(神奈川)に面を決めた。しかし、決勝戦では近藤が開始直後の初太刀で面を決め、その後も果敢に攻め続けて小手を捉えた。世界選手権女子チームのキャップテンで団体戦勝利の立役者、9月の全国警察剣道選手権大会の覇者としての渡邊にとっては悔いの残る一戦となった。 男子の竹ノ内は準決勝で松崎賢士郎(茨城)を小手からの連続打ちで面を先取、続いて飛び込み面の2本勝ち。合屋との決勝では相手の剣先が上がったところに小手、さらに面を決め、ともに時間内の2本打ちで完全勝利した。 県代表で初出場した男子の齊藤教世(県警)は1回戦で白鳥沸也(千葉)を下したが、2回戦で屋我飛翔(愛知)に敗れ、女子の平野梨奈(県警)は小川梨々香(埼玉)との初戦で敗退した。(了)