2025年12月3日 / 最終更新日時 : 2025年12月3日 kumakendo お知らせ スポーツ庁委託事業 令和7年度 令和の日本型学校体育構築支援事業 ◎白川中で必修授業―礼儀作法から残心まで 熊本市立白川中学校(熊本市中央区)では令和7年11月19日から28日にかけての延べ5日間、剣道の授業が行われた。スポーツ庁委託事業の一環で、一般財団法人熊本県剣道連盟では講師として古舘伸尋教士七段を派遣し、剣道における礼節や心技体の向上、伝統文化の理解を深めるための授業に協力した。 午前中の3コマ(時限)に2年生160~170名を3クラスに分けて実施された。初日は基本である礼儀、作法、挨拶の仕方から始まり、段階的に竹刀の扱い方、面、小手、胴の打ち方などを説明され、竹刀を使っての実技指導をされた。また最終日の28日には武道における「残心」の大切さ、1本を決めても反撃に備えながら相手を敬うという精神的な所作を強調された。 初めて竹刀を手にする生徒達が大半で、初日から最終日まで目を輝かせながら、興味深くお互いに声を掛け合いながら楽しんだ。館内では特に約半分を占めた女子生徒の元気な声が響き渡り、担当教諭や研修で見学された市教育委員会の方々からも満足の表情が伺えた。 古舘講師は28日の2時限目を終えた後に「素直に、真剣に、一所懸命に学ばれたことに感謝します。この気持ちを一生忘れないでください」と述べられた。 その直後に突然のサプライズ。当日に66歳の誕生日を迎えた講師に対し生徒全員から「Happy Birthday」の合唱が起き、感涙を抑えながら講師が頷き返すという、教育現場ならではの場面も伴う授業が幕を閉じた。5日間寒い中での指導、事前準備も計画的に行っていただいた古舘講師に感謝したい。