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剣道のルール

試合時間

「試合時間は、5分を基準とし、延長の場合は3分を基準とする」剣道試合・審判規則/第6条

この時間はあくまで基準なので、大会によって時間が異なる場合があります。延長戦に関しては時間無制限の場合もあります。主審が「止め」または有効打突を宣言した場合、試合時間を測る時計は止まり、「始め」がかかるまでの時間は計測されません。また、応援者が選手席に時計を持ち込んで試合時間を測ると反則になる場合もあります。
試合の開始と終了

「試合の開始及び終了は、主審の宣告で行う」剣道試合・審判規則/第9条

試合者は主審が「始め」をかけると試合を開始し、「止め」がかかったら中央の開始線に戻り、中段に構えて主審の宣告を待ちます。「勝負有り」の宣告で試合終了となります。また、「止め」がかかっている間の打突は、たとえ有効打突であったとしても認められません。
勝敗の決定
試合は3本勝負が原則。試合時間内に有効打突を2本先取した者が勝ちとなります。ただし、一方が1本を取り、そのまま試合時間が終了した時は、1本を取った方が「一本勝ち」となります。主審が有効打突を宣言した場合に1本となります。(例「面有り」、「小手有り」など)一方が反則を二回行った場合はもう一方の1本となります。主審が有効打突を宣言した場合、選手は開始線に戻り主審の宣告を待ちます。主審の宣言があるまでは、打突は有効打突として認められていません。自分で勝手に1本が決まったと思い込んでしまうことのないようにしましょう。試合時間内で勝敗がつかない場合は、主に延長戦となります。他にも判定、引き分け、抽選による処置が取られる場合もあります。延長戦は1本を先取した者が勝ちとなります。
団体戦の勝敗の決定

団体戦の場合は以下の2つが主な勝敗の決定法です。

勝者数法

勝者の多い団体が勝ちとなります。勝者同数の場合は有効打突の総本数の多い方が勝ちです。勝者数と有効打突総本数がどちらも同数の場合は、代表戦によって勝敗を決めます。

勝ち抜き戦

勝者がそのまま試合を続け、勝ち抜いた方が勝ちとなる。
試合の中止と合議

止め

主審が「止め」をかけた場合、選手はすぐに試合を中断し、開始線に戻ってから主審の宣告や指示を受けます。すぐさま試合を再開できないケースでは、選手は開始線で竹刀を納め、境界線の内側まで下がって蹲踞か正座をして待ちます。
「止め」の宣告は以下の場合に行われます。
・反則が生じた場合
・試合者の着装が乱れた場合
・試合の続行に危険な状況が生まれた場合など

合議

主審が「合議」を宣告した場合、選手は開始線で竹刀を納め、境界線の内側まで下がって蹲踞か正座をして待ちます。
「合議」の宣告は以下の場合に行われます。
・反則の事実が不明瞭な場合
・有効打突の取り消しの場合など

わかれ

主審が「わかれ」を宣告した場合、選手はそのままの位置から一足一刀の間合いに戻り、中段に構えて「始め」の宣告を待ちます。開始線に戻ったり、故意に自分の優位になる位置に移動することはできません。
「わかれ」の宣告は以下の場合に行われます。
・試合がこうちゃくした場合。など

タイム

「タイム」は選手が宣言することにより試合を中止することが出来ます。方法は、主審に向かって手を挙げ、「タイム」と声をかけ、その理由を言います。
選手が試合を中止できるのは以下の場合です。
・事故等がで試合が継続できない場合
・着装が乱れて試合の継続に支障がある場合
・竹刀の不備が生じた場合
・試合の続行に支障をきたすような痛みがあるとき
・その他、試合の続行に支障をきたす正当な理由があるときなど

以下の場合は試合を中止できません
・自分が不利な状況に追い込まれたとき
・疲れを感じた時など、個人的な理由など
・竹刀の不備が生じた場合
※着装の乱れを直す場合は、開始線まで戻って立ったまま竹刀を納め、小さく5歩下がって相手に立礼をする。境界線の内側で正座をして乱れを直す。
※その間、相手も境界線の内側まで下がり、蹲踞か正座で待つ。
試合の流れ

試合会場への入場と退場

試合会場に入場する際は、正面に向かって礼をしてから入場します。退場する際も、振り返って正面に向かって礼をしてから退場します。

赤と白

選手は赤と白によって色分けされ、その色のタスキを背中の胴紐が交わるところに付けて試合をします。基本的には試合表の右側の選手が赤となります。勝ち進むにつれて色が変わってくることがありますので注意しましょう。試合場に入場する時は、主審から見て右側が赤となります。

立会いの礼法

試合場へ入り「始め」の宣告があり試合が開始されるまでには以下の流れがある。
提刀で場外に立ち正面を見る
試合場内に入り相手と向き合い、提刀のまま立礼をする
帯刀
開始線まで3歩で進む
3歩目と同時に竹刀を抜きながら蹲踞の体勢に入る
蹲踞をして「始め」の宣告を待つ
「始め」と同時に立ち上がって試合を開始する

試合終了後礼法

試合終了の宣告があり場外に出るまでにも以下の流れがある。
試合終了後、開始線に戻って中段に構える
蹲踞をし、竹刀を納める
立ち上がって帯刀をする
帯刀のまま後ろへ5歩下がる
提刀をし、立礼をする
相手を見ながら後ろへ下がり場外へ出る

団体戦の場合

団体戦の場合は試合の前に試合者全員で立礼をする。このときの並び方は主審から見て右側が赤となり、先鋒・次鋒・中堅・副将・大将の順に並びます。先鋒と次鋒は面・小手を装着し、竹刀を持って整列します。試合終了後は大将のみが面・小手を装着し、竹刀を持って整列する。 また、決勝戦や第1試合では相互の礼の前に正面への礼を行う場合もある。大会によっては、試合を終了した団体と次に試合を始める団体が同時に整列し、礼を行う場合もある。

試合場について

試合場は下の図のような形(正方形か長方形)、広さ、線の表示を基準としている。床は板張りが原則。線は白を原則とし、その幅を5cmないし10cmとする。